What's New in Internet Explorer 7.0というページを見つけたので、気になる点をいくつか書き出してみます。
- HTML 4.01のABBR要素のサポート
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HTML 4.0.1 Support: Internet Explorer 7 recognizes the ABBR tag from HTML 4.0.1.
……って今頃?! まぁ、無いよりましですけど。勿論can be styled with CSS
です。これで、心置きなくacronymをabbrに置き換える事ができますね。尤も、これはこのページを見るより前に気がついて、もうスタイルシートの方は書き換えてましたが。それと、object要素のネストもサポートって書いてありますが、……逆に
<object data="/image/valid-xhtml11" type="image/png">Valid XHTML 1.1</object>
とかが解釈できなくなってませんか(内容が描画される)? 気のせい? IE6では(無様な)枠付きでも、表示だけはしてたのに。まぁ、<object data="/image/valid-xhtml11" type="image/png"><img src="/image/valid-xhtml11" alt="Valid XHTML 1.1"/></object>
とやればIEでも問題無くなったので、いいのはいいんですが、ブラウザの退化によって記述が進化するというのも微妙ですねえ。 - PNGのアルファチャンネルのサポート
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Portable Network Graphics (PNG): Internet Explorer 7 adds support for Alpha Channel Transparency to PNG.
ほうほう、これはいいですね。ミケネコ研究所のPNGのページによれば、Operaはバージョン7からサポートしているし、Mozillaの前身Netscapeもバージョン7でサポートしているようなので、Mozilla2でもきっと大丈夫でしょう。これで、Windowsブラウザ御三家ではアルファチャンネル付きのPNGイメージを堂々と使えるようになった訳ですね。祝着、祝着。 - CSS2の子セレクタ(first-child含む)、隣接セレクタ、属性セレクタのサポート
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Cascading Style Sheets (CSS) Updates: Internet Explorer 7 features improved CSS, Level 2 (CSS2) support for Selectors (first-child, adjacent, attribute and child selectors) and Fixed Positioning.
って言われても、IE6まではサポートされていなかったので馴染みが無いセレクタです。ちょっと調べてみましょう。- 子セレクタ(Child Selectors)
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子孫セレクタ(Descendant Selectors)と似ていますが、子だけ(直接の内容要素だけ)に適用されるセレクタです。
a > b
のような書き方をし、aの子のbにマッチします。適用対象もbです。first-child擬似クラス(first-child Pseudo Class)は、子セレクタと一緒に使い、
a > b:first-child
のように書きます。aが幾つかbを子に持っていても、適用されるのは最初のbだけです。 - 隣接セレクタ(Adjacent Sibling Selectors)
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正確に言うと、隣接兄弟セレクタです。同じ親を持つ要素で、しかも隣接しているときにのみ適用されます。
a + b
のように書き、aとbが同じ親を持っていて、bが(コメントやテキストを除外すると)aの直後に続いている場合、bにマッチします。つまり、適用対象はbです。 - 属性セレクタ(Attribute Selectors)
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クラスセレクタ(Class Selectors)はIE6まででもサポートしていましたが、これはもっと一般的なものです。スクウェアブラケットで挟まれた中に、属性名と属性値を指定することができ、しかも幾つも条件を重ねられます。
例えば
a[title]
で、title属性を(値は何でもいいから)持っているa要素にマッチします。a[rel="alternate"]
では、rel属性が"alternate"であるa要素にマッチします。a[rel~="bookmark"]
なら、rel属性が"alternate bookmark"であるなど、bookmarkという(スペースで区切られた)「単語」を持つa要素にマッチします。最後に、a[rel~="alternate"][hreflang|="en"]
なら、rel属性が"alternate"単語を持ち、言語が英語であるa要素──hreflang属性の値が"en"、"en-US"、"en-UK"などであるa要素──にマッチします。
KatsuさんのCSS2リファレンスの対応状況によれば、MozillaやOperaでも大丈夫そうなので、これも堂々と使えるようになったものの中の一つという訳ですね。
しかし、この対応状況のページ、仮名・漢字遣いやデザインが言葉 言葉 言葉に似ていたので、てっきり同じ方かと思ったら、違うんですね。
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