HTML 標準の更新に着手というW3Cのプレスリリースについて取り上げた新しいHTML標準?という記事を書きましたが、やはり少し性急に過ぎたようです。どうもこのプレスリリースから感じ取れる「今後は今までのXHTMLを使うのではなく新しいHTMLを使うべし」という意味ではなかった模様。
神崎さんのメモ(HTMLの再構築?、W3Cの新HTML作業部会)によれば、この計画はWWWの発案者(URI、HTTPやHTMLなどの発案者)であるTim Berners-Leeさんも早くから触れていたそうで(原文:Reinventing HTML)、目的はむしろ「XHTMLやXMLへの移行を逆行させるものではなく、過渡的な段階を増やす事」らしい。という事で、プレスリリースにもXML に準拠したコンテンツ市場は今後も成長の一途をたどり、重要度も増すと考えられるため、W3C では、新たに策定される HTML に対しても、旧来からの HTML 構文だけでなく、XML 形式での構文も定義することにしています
と書いてあります。……いや、でもこれ「XHTML 2.0は分流で新HTMLが本流」って言っているように見えませんか。でも、「過渡的な段階はXHTML 1.0やXHTML 1.1だけでは足りない」というのが本当の所らしいようで。
今回The Web KANZAKIのちょっとしたメモを見つけて発見したのですが、分流と言えばWHATWGという団体もあるそうですね。HTML 5などの仕様を策定しようとしていた団体……らしい。尤も、W3Cも新WGへの参加を呼びかけているそうですし、WHATWGもサイトでWe intend to work more closely with the W3C in future.
と言っているので、これは合流するようです。
しかしWHATWGのWeb Applications 1.0の仕様書、一つの文書で341KBって……インクリメンタルレンダリングの苦手なIE7が長い事ハングアップするんですけど、分けないんですかね。また得意のフリーズかと思って、Headline-Reader Liteをkillしちゃいましたよ。XSLの仕様書(一つの文書で1735KB、あえてリンクせず)といい勝負ですね。
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